南日本運輸倉庫とDENBAが次世代コールドチェーン確立へ業務提携、国産食品の輸出促進目指す

南日本運輸倉庫とDENBAが次世代コールドチェーン確立へ業務提携、国産食品の輸出促進目指す

水分完全に凍結させない新技術活用、「鮮度維持モデル」確立へ

南日本運輸倉庫と食品の鮮度保持技術開発を手掛けるDENBA(デンバ、東京・神田錦町)は7月17日、DENBAが手掛ける食品の鮮度維持システムを活用した次世代コールドチェーンの確立に向け、業務提携したと発表した。

DENBAが特許を持つ「DENBA+システム」は生鮮食品をマイナス温度帯で不冷凍保存の状態に保ち、食品の水分を完全に凍結させずに鮮度を維持できるのが特徴。

南日本運輸倉庫が栃木県佐野市に構えている「佐野チルド・フローズン物流センター」で実証実験を行い、食肉から果物まで多様な食材ごとに、鮮度をキープするための最適な状態を分析、設定条件を見極めた「鮮度維持モデル」の確立につなげる。

両社は今後、合弁会社を設立し、生鮮食品のサプライチェーン最適化に関するソリューションサービスの提供を目指す。DENBA+システムを取り入れた海上輸送コンテナを運用し、国産食品の輸出促進を図りたい考えだ。

(藤原秀行)※イメージ写真は両社提供

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