営業利益も92%減、コロナ影響
財務省が7月27日発表した2020年1~3月期の法人企業統計(確報)によると、金融・保険業を除く全産業ベースの売上高は前年同期比7・5%減の344兆5897億円で、3四半期続けて前年実績を割り込んだ。営業利益も30・9%減の1346億9700万円だった。
新型コロナウイルス感染の影響で企業からの調査票回収が進まなかったため、財務省は6月1日に速報値を発表した後、追加で調査を実施、確報としてあらためて公表した。回答企業数が増えたことにより、速報時の減収幅(3・5%減)からさらに悪化。新型コロナウイルス感染症が飲食・宿泊などのサービス業を中心に経営の重しとなっていることをあらためて示した。
ただ、減益幅(33・9%)は速報時から縮小した。
運輸・郵便業を見ると、売上高は10・5%減の14兆1930億円、営業利益は92・0%減の405億円となった。速報時の減収幅(4・8%)、減益幅(91・9%)からともに拡大した。
売上高は3期連続、営業利益は4期連続で前年水準を割り込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大による物流の取扱量減少が影響したとみられる。
(藤原秀行)