2万平方メートルの倉庫スペース
山九は7月31日、マレーシアの現地法人が同国最大の貿易港、ポートクラン港ウエストポート内に2021年3月1日付で「アジア・ハブセンター」を開設すると発表した。
同日に稼働する延べ床面積約7万平方メートルの物流センターの一部を借りて運営。倉庫スペースは約2万平方メートルに上る。FTZ(自由貿易区)内に位置しており、インドネシアやミャンマーといった近隣の東南アジア諸国に生産拠点を構えるアパレル、日用品、石油化学製品などの日系企業の需要を見込む。
また、山九は倉庫開設を前に、同港のターミナルオペレーター、ウエストポートと5月29日に契約を締結、6月1日からTSPサービスの提供を始めた。コンテナヤードに荷物をデバンしなくても優遇条件で保管、4週間のフリー期間を設け、保管している間に最終仕向け地を選べる。
山九は同サービスの提供と新センターの活用により、顧客企業は東南アジアで製造した製品を新センターで一時的に保管、需要に応じて倉庫から需要地にその都度迅速に供給できるようになる点をアピールしたい考えだ。
「ハブセンター」の完成イメージ(山九プレスリリースより引用)
(藤原秀行)