アマゾン、兵庫・尼崎に開設の西日本最大フルフィルメントセンターを公開

アマゾン、兵庫・尼崎に開設の西日本最大フルフィルメントセンターを公開

10万㎡超、商品保管容量100万立方フィート

アマゾンジャパンは6月20日、兵庫県尼崎市に開設したフルフィルメントセンター(FC)「アマゾン尼崎FC」の内容を公開した。

日鉄興和不動産が開発した物流施設「LOGIFRONT(ロジフロント)尼崎Ⅱ」を1棟借りしており、商品保管容量は約100万立方フィート、延べ床面積は東京ドーム2個余りに相当する10万平方メートル以上。アマゾンとしては西日本最大規模のFCとなる。

 
 

アマゾンは尼崎FC開設で2000人以上の雇用機会を創出したと説明している。


尼崎FCが入る物流施設(写真はいずれもアマゾンジャパン提供)

最先端の物流ロボット「Amazon Robotics (アマゾンロボティクス)」の技術を活用。商品棚を持ち上げて入出荷担当スタッフの元まで運ぶロボットを利用し、在庫商品の保管や注文に応じた商品のピッキングに要する時間を削減。最大で40%多くの在庫を保管できるため、より豊富な品揃えを提供できると見込む。

アマゾンのEC出店者向けの物流サポートサービス「フルフィルメントby Amazon(FBA)」を利用して日本全国の顧客に商品を届ける事業者様に、より幅広いビジネスチャンスを提供することが可能と想定。アマゾンが日本で改良した自動荷合わせシステムも導入しており、作業の効率向上につなげている。

FCのカフェテリアは車椅子でも利用しやすいデザインを採用。従業員は毎食後、お箸で食事の評価ができる仕組みも取り入れている。物流業界では珍しいレクリエーションの要素も取り入れ、楽しみながら仕事ができる環境を整えている。

通勤に便利なように、バス停からエントランスに向かう動線は屋根でカバー。悪天候でも雨に濡れず、バスを待つ間の日よけにもなると見込む。

 
 

使用する一部の電力を補うため、太陽光発電設備を設置するとともに、Amazon Roboticsや中二階のベルトコンベアを設置したエリアは通常の照明を落とすなどの省エネ策を実施。建物設備のエネルギーモニタリングシステムを活用し、FC内にある全設備のエネルギー使用量を可視化、管理・制御を容易にし消費エネルギーの抑制につなげる。

地域貢献のため、Amazon Roboticsを使い、地元の小中学生に向けたSTEM()教育の機会を提供する計画。

アマゾンは尼崎FC開設で国内の商品保管容量は、20カ所以上のFC全体で1500万立方フィート以上に拡大したと説明している。


太陽光発電設備


バス停からエントランスに向かう動線は屋根でカバー


ロボット

 
 


商品棚


カフェテリア


毎日温かい食事を提供

(藤原秀行)

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