運賃は3年前の水準にとどまる、コロナ禍の逆風止まらず
全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会が8月3日公表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、7月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比49・7%減の5万5631だった。
2019年5月以来、15カ月続けて前年水準を割り込んだ。2桁の減少幅となったのは19年6月から14カ月連続。6月までの6割減からは若干減少幅が縮小したものの、依然半減と深刻な落ち込みを見せている。
19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップしたために件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因だった。20年に入っての件数激減は新型コロナウイルスの感染拡大による国内外の経済情勢悪化が逆風となっている。7月の求車成約件数も20・8%減の1万9783とさえない。
一方、7月の成約運賃指数(10年4月=100)は114で、前月からは3ポイント上昇したが、前年同月からは10ポイント下がった。指数が下がるのは前年同月比で11カ月連続。直近では17年5月(114)並みの水準にとどまっている。
(藤原秀行)
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