フェリシモなどと連携、ギグワーカー使った宅配サービスを本格拡大
セイノーホールディングス(HD)とアパレルなどの通販大手フェリシモは8月19日、自分の空いた時間に仕事を請け負うギグワーカーを活用した新たな宅配サービスを開始したと正式発表した。
荷物の受け取り手が玄関前など届ける場所を指定できる「置き配」を取り扱う。ギグワーカーに置き配業務を託すことで、トラックドライバー不足に対応する狙いがある。
セイノーHD傘下で宅配事業を手掛けるココネット、フェリシモ子会社のLOCCO(神戸市)も連携に参加。さらに、ポスティング広告などを手掛けているリビングプロシード(東京・六本木)をセイノーHDが今年9月に買収、傘下に収め、宅配サービスに加わる。
セイノーHD傘下の西濃運輸が全国に展開している物流網と、LOCCOのEC物流に関するノウハウ、リビングプロシードがちらし配布業務で関係を築いている約1万人のギグワーカーを組み合わせ、今年4月から首都圏で始めた置き配サービス「OCCO(オッコ)」を本格的に展開する。セイノーHDなどは関西圏や中部圏をはじめ全国に順次エリアを広げていきたい考え。
置き配サービスのロゴ(各社提供)
(藤原秀行)