大垣共立と十六の岐阜地銀2行も、ビットキーとミナカラに初投資
セイノーホールディングスは8月24日、同社やベンチャーキャピタルのスパイラル・キャピタル(東京都港区虎ノ門)などが参加している物流周辺領域のスタートアップ企業を対象としたファンド「Logistics Innovation Fund(ロジスティクス・イノベーション・ファンド)」が70億円を調達、運用を本格的に開始したと発表した。
岐阜を本拠とする大垣共立、十六の地銀2行も新たに計15億円を出資した。
同ファンドは初の投資先として、暗号技術などを駆使したセキュリティーレベルの高い鍵システムを手掛けるビットキー(東京都中央区京橋)、オンライン薬局や服薬指導、処方薬配送などを展開するミナカラ(東京都千代田区内神田)の2社を公表。投資額には言及していない。また、もう1社は今後投資を実行する予定のため詳細を開示していない。
同ファンドは主要な投資テーマを①物流周辺領域における新たなプラットフォーム(投資先例:投資実行予定の為非公開)②既存物流業務のプロセス改善③物流オペレーション領域の拡大――に設定。ビットキーは②、ミナカラは③に該当すると説明している。
同ファンドの投資ステージはアーリー(創業期)とミドル・レイター(事業が軌道に乗り始めた時期)のスタートアップ企業が対象で、1件当たりの平均投資金額はアーリーで1・5億円、ミドル・レイターで2・5億円を目安としている。
(藤原秀行)