国内21カ所に拡大、ロボット導入や環境対策強化も
アマゾンジャパンは8月24日、今年下半期に国内4カ所で新たに物流拠点「フルフィルメントセンター(FC)」を開設すると正式発表した。国内のFCは21カ所に拡大する。
新型コロナウイルスの感染拡大でインターネット通販の利用が急増しており、取り扱う商品の量が今後も拡大すると見込まれるため、物流基盤の整備を図る。EC物流を包括的に支援する「フルフィルメント by Amazon(FBA)」の需要が伸びていることに対応する狙いもある。
4カ所の概要は以下の通り。
・「久喜FC」(埼玉県久喜市、8月26日稼働開始)
ESRの施設に入居。利用するエリアの延べ床面積15万1501平方メートル
・「府中FC」(東京都府中市、10月7日)
大和ハウス工業の施設に入居。3万1157平方メートル。
・「坂戸FC」(埼玉県坂戸市、10月28日)
大和ハウス工業の施設に入居。7万7795平方メートル。
・「上尾FC」(埼玉県上尾市、10月28日)
三菱商事都市開発の施設に入居。9万1245平方メートル。
このうち、坂戸と上尾は、物流ロボットなどの自動化機器を積極的に取り入れる「Amazon Robotics(アマゾンロボティクス)」を実施する計画。4拠点では原則としてプラスチックを使用したパッケージや緩衝材の使用を廃止するなど、地球環境保護の取り組みを推進する予定。
アマゾンジャパンのジェフ・ハヤシダ社長は「日本でアマゾンのサービスが開始して20周年を迎える2020年、20拠点以上のFCから日本全国の皆さまにサービスをご提供できることを大変嬉しく思う。今後もお客さまにより快適なオンラインショッピング体験をご提供するとともに、FCの所在する地元の皆さまや自治体との連携を深め、地域社会に根差したFCづくりを目指す」とコメントしている。
「上尾FC」が入る物流施設(いずれもアマゾンジャパン提供・クリックで拡大)
(藤原秀行)