4月設立の合弁会社が提供、21年度には荷物とトラックのマッチング実施へ
ソフトバンクと日本通運は10月15日、中堅・中小の物流事業者向けに配送効率化支援サービスを同日始めると正式発表した。
両社が4月に合弁で設立した新会社「MeeTruck(ミートラック)」(東京都港区東新橋)がサービスを提供。運送事業者らが受注した案件の管理や効率的な配車、各車両の運行状況把握などをクラウドベースで一元的に行えるようにする。新会社はソフトバンクが51%、日通が49%を出資している。
ソフトバンクと日通は併せて、2021年度中に荷物とトラックのマッチングサービスを展開する予定。将来はAI(人工知能)などの先進技術を生かしてマッチングの精度を向上させることを目指す。
両社は双方が持つITや輸配送業務などに関する知見を組み合わせ、業務のデジタル化が大きく遅れている中堅・中小物流事業者らをサポートし、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進、効率化の需要を開拓していきたい考えだ。
両社は今年1~2月、次世代高速通信規格の5Gを使った「スマート物流」の実証実験を展開するなど、先進技術を生かした物流業務の効率化や省人化に関して協力関係にある。
(藤原秀行)