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KADOKAWAが埼玉・所沢で建設中のデジタル書籍製造・印刷工場、フル稼働の25年3月期にEBITDA25億円効果見込む

KADOKAWAが埼玉・所沢で建設中のデジタル書籍製造・印刷工場、フル稼働の25年3月期にEBITDA25億円効果見込む

外部倉庫7000坪強返却で賃貸コスト低減など期待

KADOKAWAは10月29日に開示した2020年9月中間連結決算の説明資料で、埼玉県所沢市で開発を進めている、書籍のデジタル製造・物流工場などを組み合わせた複合施設「ところざわサクラタウン」の進捗状況などを公表した。

出版書籍事業におけるデジタル製造・物流工場の経済効果は、フル稼働する25年3月期にEBITDA25億円、営業利益11億円と見積もっている。

同施設は出版事業のインフラを抜本的に改革する書籍製造・物流工場を備えるとともに、新オフィスや事業拠点も建設する計画。最新のデジタル印刷機や物流設備を取り入れるなどして製造・物流コストの最適化と利益率向上につなげるのが狙い。

同施設の投資総額は現状で395億円と、従来計画の399億円から若干縮小する見通し。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でデジタル製造・物流工場などの本格稼働のタイミングは当初想定から遅れているが「基本的な投資回収計画に大きな変更はない」と強調している。

21年3月期の下半期からの全体の投資回収期間は計画の9・9年から11・6年に伸びる一方、本格稼働する24年3月期以降の投資回収期間は計画の9・9年から8・6年に短縮できるとみている。

24年3月期から10年間のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の合計は、デジタル製造・物流工場で283億円と推計。製造コストの変動費削減、外部倉庫7000坪強の返却による賃貸コスト低減などの効果を見込んでいる。


「ところざわサクラタウン」の完成イメージ(KADOKAWA決算説明資料より引用)

(藤原秀行)

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