日本通運が通期連結業績予想を上方修正、経常増益に転換

日本通運が通期連結業績予想を上方修正、経常増益に転換

国際貨物が伸長、経費削減も奏功

日本通運は11月2日、2021年3月期の連結業績予想を一部上方修正した。

売上高は従来の2兆円(前期比3・9%減)で据え置いた一方、営業利益は従来の450億円から550億円(7・1%減)、経常利益は490億円から590億円(2・7%増)、純利益は330億円から400億円(約2・3倍)にそれぞれ引き上げた。

貨物は航空を中心に国際輸送の需要が伸びている一方、国内の荷動きが想定以上に低調で売上高の予想は変えていない。半面、国際輸送の伸長に加えて経費削減が奏功したことなどから、利益は従来計画から上積みしている。

営業利益ベースでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で148億円落ち込むとみているものの、航空利用費や集配者の稼働台数削減、低積載線区の減便、拠点統廃合、従業員の一時帰休、海外での採用停止などを進めてきた成果が出ると予測。燃油費が前期より下がっていることもプラスになる見通し。

(藤原秀行)

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