コロナ禍で経営悪化、国内航空業界初の経営破綻
格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパン(愛知県常滑市)は11月17日、東京地裁に破産手続きの開始を申し立てたと発表した。同社の保全管理人らによれば、負債総額は約217億円。東京地裁は同日付で財産処分を禁じる保全管理命令を出した。
新型コロナウイルスの感染拡大で旅客輸送需要が激減、経営が深刻な打撃を受け、資金繰りに行き詰まった。先に12月5日付で航空事業を廃止する方針を決定していた。国内の航空業界ではコロナ禍による初の経営破綻となった。
エアアジア・ジャパンは2017年に運航をスタート。中部空港を拠点とし、国内線と国際線の計7路線を運航していた。
(藤原秀行)