21年から新サービス検討本格化、サプライチェーンの稼働状況可視化など想定
NTTとドイツのソフトウエア大手SAPは12月7日、戦略的提携関係を拡大すると発表した。
NTTグループが持つ高速通信などの知見とSAPのIoT(モノのインターネット)などの技術力を組み合わせて物流や製造業、小売業などの業務デジタル化支援を強化。顧客が持つ販売動向などのデータを活用して配送や調達、生産といった業務の生産性を高めることを目指す。
両社は既に自動車の安全運転支援などの面で協業している。産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)へのニーズが高まっているのを踏まえ、連携を強化する。
新サービスの具体的な検討は2021年に本格化させる予定。拠点内の備品の現在地追跡、物流の効率化、サプライチェーンの稼働状況可視化などを想定している。
(藤原秀行)