ヒアリと並んで危険視される特定外来生物
環境省は11月2日、横浜港に荷揚げされたコンテナ内より発見されたアリ約1100匹について、危険性の高い特定外来生物のアカカミアリと確認されたと発表した。
アフリカのガーナから横浜港に入港したコンテナ船から10月24日に荷揚げされたコンテナ内で発見された。
目視で確認された個体については殺虫処理を実施した上で、内部の貨物は燻蒸処理するなどの対策を実施。また、周辺では横浜市により殺虫餌(ベイト剤)などの設置が行われている。
環境省は引き続き関係自治体などと協力して調査を実施し、疑わしいアリを発見した場合は速やかに殺虫処分するなどの防除を実施する。
アカカミアリは北・中南米、カリブ諸島を原産地とするアリで、毒はヒアリほど強くはなく現在まで死亡例は報告されていない。しかし世界各地に分布域を広げていることから侵略的外来生物として警戒されている。
日本でも在日米軍の輸送物資に混入するなどして、小笠原諸島の硫黄島や沖縄県の在日米軍施設周辺に定着しているといわれる。
今回アカカミアリが発見された場所(環境省ウェブサイトより)