東京貨物ターミナルから5キロメートル、29年度開業見込む
国土交通省は1月20日、JR東日本が申請していた東京都心と羽田空港を結ぶ新たな鉄道路線「羽田空港アクセス線(仮称)」の第一種鉄道事業を同日付で許可したと発表した。
許可したのは東京貨物ターミナル~羽田空港新駅(仮称)の約5・0キロメートル)。同ターミナルから羽田空港までトンネルを通し、地下に新駅を設けることを計画しており、2029年度の開業を予定している。事業費は現時点で3000億円(車両費を除く)の見込み。
浜松町駅〜田町駅間は大汐短絡線、田町駅~東京貨物ターミナル間は貨物線をそれぞれ活用。宇都宮線や高崎線、常磐線とアクセスできるようにする構想。JR東は片道で1日72本、1時間当たり4本の運行を予定しており、実現すれば東京駅と羽田空港の間の所要時間短縮が見込まれる。
ただ、事業計画の作成は新型コロナウイルスの感染拡大前の、訪日外国人観光客が増加している時期だったため、計画通りに収益を挙げられるかどうかは現状では不透明と言わざるを得ない。
(藤原秀行)※写真はイメージ
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