ESRが兵庫・尼崎で開発の大型物流施設、アジア不動産業界の“オスカー”受賞

ESRが兵庫・尼崎で開発の大型物流施設、アジア不動産業界の“オスカー”受賞

社会・経済インフラ部門、革新性や経済成長促進への貢献など評価

ESRは1月28日、兵庫県尼崎市で開発した大型物流施設「ESR尼崎ディストリビューションセンター(DC)」が、世界最大の不動産見本市でもある不動産プロフェッショナル国際マーケット会議「MIPIM(ミピム)」のアジア部門「MIPIM ASIA」で、「Best Infrastructure、Community & Civic Building」(社会・経済インフラ)部門の最高位・金賞を受賞したと発表した。

同賞は革新性や偉業を成し遂げた優秀な不動産関連プロジェクトを毎年表彰している11部門の中の1つ。アカデミー賞になぞらえて、アジア不動産業界の“オスカー”とも評されている。

ESRが今回獲得した社会・経済インフラ部門は、社会または経済インフラの開発を通じて経済成長を促進し、生活の質向上に貢献した優れた施設・サービスを対象としている。空港や駅、病院、文化センター、図書館、スタジアム、政府関連の建物、物流施設など幅広い領域をカバーしている。

尼崎DCは地上6階建て、延べ床面積は38万8570平方メートル。ESRがかねて明言している「HUMAN CENTRIC DESIGN.」の基本理念に基づき、ラウンジや従業員向けショップ、託児所などを整備。働きやすい環境の整備に腐心しているほか、再生可能エネルギーの活用や敷地内のビオトープ開発など自然との共生や環境負荷軽減にも努めている。こうした点を評価されたようだ。

ESRのスチュアート・ギブソン代表取締役は「今回の授賞は尼崎DCの設計の革新性のみならず、物流施設が果たす社会・経済インフラとしての意義を高く評価いただいた結果だと受け止める。アジア太平洋地域をリードする物流不動産プラットフォームとしてだけでなく、最高水準の品質と革新性で常に業界をリードする企業としての当社の地位をさらに確固たるものにしていただけた」と謝意を表明した。


「尼崎DC」の外観(以下、いずれもESR提供・クリックで拡大)


「尼崎DC」のエントランス


オンライン表彰式の様子


金賞のトロフィー

(藤原秀行)

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