物流DX促進図る
サムライインキュベートは3月10日、運営する投資ファンドを通じ、トラック運送管理システム開発を手掛けているスタートアップ企業のascend(アセンド、東京都新宿区市谷田町)の第三者割当増資を引き受け、出資したと発表した。具体的な出資額は開示していない。
ascendは、月額料金で利用可能なSaaS(Software as a Service)形式で運送管理システム「アセンド・ロジ」を開発、提供を開始する予定。取引先や経路、荷物種類別にそれぞれ案件の金額と実績を表示し、受注・請求業務を効率化。さらに、物流業務の管理に不可欠な売上利益、試算稼働率などのKPI(重要業績評価指標)を分かりやすく表示し、売り上げ目標と実績の状況を迅速に把握、事業計画の修正につなげられるようにしている。
さらに、荷主交渉に用いるための経営分析リポートを作成。運賃最適化に向けて取るべき行動も提示する。
ascendは「業務効率化と運賃最適化を同時に実現できるクラウドソリューション」と強調している。サムライインキュベートは同社への投資を通じ、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を促進したい考え。
ascendの日下瑞貴也CEO(最高経営責任者)(中央)ら関係者(ascend提供)
(藤原秀行)