スエズ運河庁長官が初の会見も、運航再開のめどは明言せず

スエズ運河庁長官が初の会見も、運航再開のめどは明言せず

3月28日朝時点で離礁確認できず

海外主要メディアの報道などによると、エジプトのスエズ運河で大型コンテナ船「エバーギブン」が座礁、水路をふさいでいるため他の船舶が通れなくなっている事故について、スエズ運河庁のオサマ・ラビア長官は3月27日、事故後初めて記者会見を開いた。

同長官はエバーギブンを離礁させる作業が進捗していると強調、船が若干動いたと説明したが、他の船舶が運航を再開できるようになる時期のめどについては明言しなかった。

同長官によると、干潮時にエバーギブンの周囲の土砂を取り除き、満潮時にタグボードで動かすための作業を続けている。エバーギブンの事故により、運河を通航できず待機している船舶は300隻を超えているという。

エバーギブンを保有している正栄汽船(愛媛県今治市)は、日本時間の3月27日深夜に船を離礁させることを目指していると表明していたが、同28日朝時点では確認できていない。

一方、スエズ運河庁はホームページで、米国から離礁作業への支援の申し出があったことを明らかにしている。


エバーギブンの様子(スエズ運河庁ウェブサイトより引用)

(藤原秀行)

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