自社配送メーン、配車計画システムなどIT化・省力化を推進
アイスクリーム・冷凍食品の卸販売や生鮮食品スーパー運営を手掛けるアイスコ(横浜市泉区)が4月8日、東京証券取引所のジャスダック市場に上場した。初日の終値は公募・売り出し価格(2000円)を31%上回る2620円だった。
1948年創業。アイスクリームや冷凍食品の卸販売を手掛けるフローズン事業と、生鮮食品を取り扱う「スーパー生鮮館TAIGA(タイガ)」のスーパーマーケット事業を軸に据えている。
フローズン事業は主にドラッグストアや食品スーパーなどの小売店で取り扱っているアイスクリームと市販用冷凍食品の卸販売を展開。関東・東海エリアを中心に物流拠点を運営している。納品先のバックヤードに商品を置くだけでなく、売り場への陳列も請け負う「フルメンテナンスサービス」が特徴。
配送は自社従業員が9割を担い、残りの1割は協力会社などに委託している。仕分け作業支援のDAS(デジタルアソートシステム)やオプティマインドの配車計画システム、自動ラックを導入するなど、IT化・省力化も推進している。
スーパーマーケット事業は直営で神奈川県内7店舗、静岡県内1店舗をそれぞれ運営。併せてテナントでも2店舗を構えている。青果と鮮魚、精肉の生鮮3品を強化、当日仕入れ・当日販売にこだわっているのが特色だ。
2021年3月期の単独売上高は単独売上高が前期比9・5%増の402億円、営業利益は約4・8倍の7億100万円、純利益は約3・4倍の4億8500万円を見込む。
(藤原秀行)