ドローンの安全性担保でJIS制定

ドローンの安全性担保でJIS制定

メーカーに満たすべき要求事項を列挙、一層の普及後押し

経済産業省は4月20日、ドローン(無人飛行機)の安全性を担保するため、メーカーなどが満たすべき安全要求事項を盛り込んだJIS(日本工業規格)を新たに制定したと発表した。

インフラ点検や空撮、農薬散布などでドローンの利用が広がり、今後は物流面でも活用が見込まれる中、安全面でルールを明確化し、落下や衝突などを回避して一層の普及を後押しするのが狙い。

制定した「JIS W0711」は、操縦者の目が届く範囲内で操縦したり自律飛行したりするケースと、第三者がいないエリアで操縦者の目が届かない遠距離まで飛ばすケースを想定。ドローンの保管や運搬時のリスクに対する安全設計や防護策などを規定している。また、飛行時に予想されるさまざまな故障に対して設計すべき制御システムの内容も盛り込んでいる。

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事