2店舗で先行稼働、全国に順次拡大へ
日立製作所は4月21日、作業服大手のワークマンが、AI(人工知能)を駆使して約10万品目の発注業務を自動化する日立の新システムを3月から2店舗に先行導入し、稼働を開始したと発表した。
同システムは全国展開するスーパーマーケットなどへの導入実績がある日立の「Hitachi Digital Solution for Retail/AI需要予測型自動発注サービス」を活用。在庫回転率が低い品目に焦点を当てる「自動補充型」と、在庫回転率が高い品目に対応する「AI需要予測型」のアルゴリズムを併せ持ち、商品の売れ行きに応じて最適なアルゴリズムをタイムリーかつ自動で選択・切り替えることが可能になっている。
ワークマンの3店舗、31品目を対象に本システムのシミュレーションを行った結果、現状の店舗棚割に即した平均在庫量を維持しながら、こまめな補充による欠品抑制が実現できるとともに、各店舗で毎朝、システムにより推奨された発注量を確認し確定ボタンを押すのみで発注作業を完了できるようになった。従来は約30分を費やしていた作業を約2分に短縮できることを確認したため、導入を決定した。
ワークマンは働き方改革と欠品の抑制、在庫の適正化を実現し、より魅力的な店舗づくりに注力することが可能になるとみている。
ワークマンと日立は今後、全国の「ワークマン」と「WORKMANPlus」、「#ワークマン女子」を合わせた約900店舗を対象に同システムを順次適用していく予定。
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)