セキドが埼玉・春日部で実施、20kgの荷物をウィンチで吊り下げ
※本文中「セキドによれば、今後の日本での販売予定はまだ決まっていないという。」を「セキドによれば、日本での販売は決定しており、その際に必要な講習や点検などを含めた運用については調整中という。」に差し換えました
ドローンの販売や講習などを手掛けるセキド(東京都港区西新橋)は1月17日、埼玉県春日部市で、中国の世界的なドローンメーカーDJIが発表した最新の物流用ドローン「DJI FLYCART 30(フライカート 30)」のデモ飛行を、日本で初めて公開した。
セキドはDJIの正規販売代理店を務めている。この日お披露目したのはデモ用の機体のため、まだ全ての機能を搭載してはいないという。
お披露目されたDJI製物流ドローンのデモ機
「DJI FLYCART 30」はDJIが本格的に展開する最初の物流用ドローン。回転翼を4基備え、最大積載量は30kg、飛行距離は最大積載時で16kmを想定している。サイズは長さ約1.6m、幅約1.9m、高さ約95cm(アームを展開し、プロペラを折り畳んでいる場合)と大型だ。
緊急時には内蔵のパラシュートを自動で開き、安定的に着陸できるよう配慮している。荷物を機体に搭載して運ぶほか、ウィンチを使って吊り下げ、安全な場所で切り離して地面に置くことも可能。セキドによれば、日本での販売は決定しており、その際に必要な講習や点検などを含めた運用については調整中という。
この日のデモでは、ケースを含めて20kgの荷物を、ウィンチで吊り上げて飛行し、会場となった「春日部みどりのパーク」内の建物屋上に荷物を下ろすところなどを公開。自動飛行とマニュアル飛行を組み合わせて実施した。
セキドの担当者は「この場所でずっと試験飛行しているが、とても良い機体。このドローンがあれば、被災地で人が救援物資を持って運ぶといった仕事が解消されると思っている」と説明、物流領域での活躍に大きな期待を見せた。会場には60人以上が集まり、関心の高さをうかがわせた。
ウィンチで荷物を吊り上げる
スムーズに着陸
担当者の説明に、熱心に耳を傾ける参加者
(藤原秀行)