株式売却益や配当、参加企業保有の土地譲渡などで351億円発生
川崎汽船は4月30日、米国で情報システム提供や買い付け物流(バイヤーズコンソリデーション)などを手掛ける物流子会社のセンチュリー・ディストリビューション・システムズ(CDS)の全株式を同国の投資ファンドに5月31日付で売却すると発表した。事業ポートフォリオの見直しが狙い。
2022年3月期に特別利益として関係会社株式売却益約50億円を計上する予定。さらに、5月末にCDSから配当約175億円も受け取る。
併せて、CDS子会社で貨物保管などを担うユニバーサル・ロジスティクス・システムズ(ULS)が米カリフォルニア州で保有している土地と倉庫を第三者へ売却することも決めた。売却先の詳細は開示していない。
売却は同じく5月31日付で、川崎汽船は22年3月期に特別利益として固定資産売却益約126億円が発生する見込みと説明している。
(藤原秀行)