100社超の物流事業者登録済み、調達資金でシステム機能改善など図る
丸紅グループでスタートアップ企業への投資を担う丸紅ベンチャーズは5月17日、国際物流のデジタル化プラットフォーム「Giho」を運営するWillbox(横浜市)に出資したと発表した。
起業直後が対象の「プレシリーズAラウンド」のリード投資家として出資した。具体的な出資額は開示していないが、関係筋によれば丸紅ベンチャーズのほかにSMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタルなども出資、Willboxはトータルで1億円弱を調達したもよう。
「Giho」は独自に構築した物流事業者に関するデータベースとアルゴリズムを活用し、荷主企業が入力した貨物の寸法や内容物、出荷地、荷受地、スケジュールといった条件に応じて、最適な物流事業者を組み合わせた見積もりを最短10秒程度で作成できるのが特徴。見積もりには詳細な費用の内訳も分かりやすく表示しているため、荷主は複数の見積もりを比較し、最適と判断した各物流事業者への発注をGiho上で一括して迅速に行える。
昨年7月からベータ版として運営、100社を超える物流事業者が登録している。Willboxは調達した資金をシステムの機能向上や新機能開発、人材採用などに充てる。
(藤原秀行)