関西初、3棟・甲子園8個分の32万平方メートル建設し25年7月全体竣工見込む
日本GLPは6月14日、先進機能を持つ大規模な物流施設を同一エリアで複数開発する独自プロジェクト「ALFALINK(アルファリンク)」の第3弾を、大阪府茨木市で実施すると発表した。
同市内の土地区画整理事業に参加する。関西で同プロジェクトに着手するのは初めて。
「ALFALINK茨木」は敷地内に物流施設3棟を建築、総延べ床面積は約32万平方メートルに及ぶ見通し。2023年 1月から順次着工し、全体の竣工は25年7月を予定している。総投資額は約675億円とみている。
同社はこれまでに、神奈川県相模原市と千葉県流山市でALFALINKプロジェクトを展開。全体で相模原市は4棟、流山市は既に完成した物流施設の名称を変更した分も含めて8棟をそれぞれ開発する計画。
「ALFALINK茨木」は名神高速道路、近畿自動車道、中国自動車道を結ぶ吹田JCTから約6・2キロメートル。ALFALINKで重視しているコンセプトの1つ、「Open Hub(オープンハブ)」に基づき、公園やランニングコースなど共用スペースを整備。他の事業者が開設する予定の商業施設とも連携し、地域住民らにも開かれた街づくりを進めることを想定している。
さらに、同じくコンセプト「Integrated Chain(インテグレーテッドチェーン)/Shared Solution(シェアードソリューション)」に則り、「ALFALINK茨木」が有する約9万5000坪(甲子園球場の約8個分)の広大な延べ床面積を最大限に活用し、物流企業のオペレーションを支援する主要な機能を実装する。
大阪の物流中心地に存在するという立地の良さを生かし、トラックターミナルの誘致をはじめ、様々な企業に施設を提供、物流の効率化を後押しする。CO2削減を実現する施策も実施する方向だ。
「ALFALINK茨木」の開発イメージ(日本GLP提供)
(藤原秀行)