骨太方針を閣議決定、先端半導体のサプライチェーン強靭化推進へ

骨太方針を閣議決定、先端半導体のサプライチェーン強靭化推進へ

「グリーン」「デジタル」など4分野に重点投資

政府は6月18日の臨時閣議で、来年度予算編成の基本的な方向性を盛り込んだ「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2021」を決定した。

副題として「日本の未来を拓く4つの原動力~グリーン、デジタル、活力ある地方創り、少子化対策~」を設定。行政手続きのデジタル化や各産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援、脱炭素化の促進などへ重点的に投資していく方針を明示した。

その一環として、先端半導体の製造基盤強化やサプライチェーン強靭化を推進すると表明。開発・製造拠点の国内誘致などを後押しする姿勢をにじませた。

また、新型コロナウイルスの感染拡大で企業の調達網が混乱、商品の供給が滞ったことを念頭に置き、経済安全保障の確保の重要性を強調。電力やガス、石油、通信、航空、鉄道、海上物流、医療などの重要業種について「必要な対策を講ずるべく分析を進める」と表明。海上輸送の安定性と安全性を守る重要性に配慮する姿勢を鮮明にした。

併せて、官民を挙げたデジタル化加速の一環として「物流DX(デジタルトランスフォーメーション)や標準化等を通じて、サプライチェーン全体の徹底した最適化を図る」とあらためて表明した。

(藤原秀行)

骨太の方針はコチラから(内閣府ホームページ)

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