第二種貨物利用運送事業者の許可取得、専用サイトでフォワーディング可能に
国際物流業務の効率化を目指すスタートアップのShippio(東京)は12月3日、インターネットを活用したクラウド型輸出入業務支援サービス「Shippio」の正式版をリリースしたと発表した。このほど、国土交通省から第二種貨物利用運送事業者の許可を得た。
さらに、第一種貨物利用運送事業者の登録が完了、国際フレイトフォワーダーズ協会(JIFFA)の正式会員としても認められた。
「Shippio」のサービス画面(同社提供)
新サービスは、ベータ版で提供していた専用サイト上での業務見積もり取得や輸送管理などに加え、輸出入貨物のフォワーディングも可能にした。ユーザーは専用サイトを通じ、貨物輸送の依頼を直接同社にできる。
同社は「これまでエクセルやメールのやり取りで行っていた煩雑な手続きや管理を、初期費用・月額費用無料で一元化、クラウド化することができる」とメリットを強調。ベータ版で既に雑貨や家具、加工食品といった幅広いラインアップの商品で輸出入取引の実績を挙げており、正式サービスの展開でさらにユーザーを獲得していきたい考え。
同社は2016年創設。「誰もが簡単に輸出入のできる世界を創る」ことを目指し、新サービスの開発を進めてきた。
正式版のリリースと併せて、ベンチャーキャピタルの「500 Startups Japan」などを引受先とした総額1・9億円の第三者割当増資を行った。調達資金は新サービスの機能拡充とフォワーディング事業部の体制構築に充てる予定。
佐藤孝徳代表取締役(左から6人目)をはじめ、国際物流効率化に取り組む「Shippio」関係者ら(同社提供)
(藤原秀行)