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IHIと出光、先進的なアンモニアサプライチェーンの構築で協力へ

IHIと出光、先進的なアンモニアサプライチェーンの構築で協力へ

カーボンニュートラル社会実現への早期貢献目指す

IHIと出光興産は6月25日、出光興産の徳山事業所(山口県周南市)で、アンモニアのサプライチェーン構築に共同で取り組むと発表した。

同事業所の貯蔵施設・石油化学装置などの既存設備を活用し、アンモニア輸入基地化と既設ナフサ分解炉などでのアンモニア混焼実証を検討する。また、出光興産は海外からの「ブルーアンモニア」「グリーンアンモニア」の輸入、コンビナートをはじめ近隣事業所へのアンモニア供給を検討。両社の強みを発揮して世界的にも先進的なアンモニアサプライチェーンを早期に実現することで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献したい考えだ。

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アンモニアサプライチェーンのイメージと共同検討範囲

日本政府が「2050年カーボンニュートラル実現」を宣言する中、その具体策の一つとして水素・アンモニアによる水素キャリア・チェーン実現に向けた官民による取り組みが加速。製造時に排出されるCO2を回収・貯留したブルーアンモニアや、再生可能エネルギーを利用したグリーンアンモニアの製造については、海外においても調査・検討が開始された段階。輸入基地をはじめとした商業規模のサプライチェーン構築のための施設整備には中長期的な視点で検討が必要になるため、より効率的に早期の実証を行うことが求められている。

出光興産は20年度、国土交通省のカーボンニュートラルポート検討会に徳山事業所やグループ製油所が参画するなど、水素・アンモニアサプライチェーン構築に向けた検討を進めるとともに、海外からのブルー・グリーンアンモニア調達に向けた他社との協業を検討してきた。

中でも徳山事業所は14年に原油精製設備を停止し、石油化学原料の製造拠点として石油精製事業からの転換をいち早く完遂。今年1月には従来比約30%の省エネルギー効果を発揮できる高効率ナフサ分解炉の稼働を開始し、さらに22年稼働予定のバイオマス発電所の建設など、脱炭素に向けた取り組みを加速させている。これらの取り組みは、石油精製事業で従来使用していたインフラを活用することで、効率的に実現している。

IHIはアンモニア燃焼に関する技術開発を14年から推進しており、発電設備の燃料として石炭や天然ガスとアンモニアを混焼する技術開発で世界をリードしている。これまでに2000キロワット級ガスタービンにおいて、液体アンモニアの70%混焼を世界で初めて達成していることに加え、今後、商用石炭火力発電所におけるアンモニア混焼の実証試験を行う予定。また、燃料アンモニアの社会実装を見据えて、国内外でアンモニアサプライチェーン構築に向けた検討を進めている。

両社はこれまでも徳山事業所の貯蔵設備などにおいて協業関係にあった。今回の合意により、出光興産は徳山事業所が保有する既存のインフラ設備を活用し、アンモニアサプライチェーン実証の検討や国内における許認可などの取得を進める。IHIは、アンモニア貯蔵・燃焼技術を使い、アンモニア貯蔵設備・入出荷設備やアンモニア燃焼実証の検討を行う。

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(画像はプレスリリースより引用)

(ロジビズ・オンライン編集部)

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