佐川など入居、7・8万平方メートル
SGホールディングス(HD)傘下で物流施設の運営などを手掛けるSGリアルティは8月11日、大阪府東大阪市で開発を続けてきた物流施設「SGリアルティ東大阪」が7月30日に竣工したと発表した。
同じSGHDグループの佐川急便と佐川グローバルロジスティクスの入居が決定している。SGリアルティは「他のテナント企業に3PL から配送まで環境に配慮したワンストップのサービスが提供できる」と説明している。
「SGリアルティ東大阪」の外観(以下、いずれもSGリアルティプレスリリースより引用)
鉄骨造の地上4階建て、延べ床面積は7万8216平方メートル。BCP(事業継続計画)を重視し、緊急地震速報受信機器や太陽光パネルで生み出した電力に対応した蓄電池設備を導入。
建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の認証最高ランク5つ星を獲得するとともに、再生可能エネルギーの活用などで1次エネルギー消費量が実質ゼロとなる「ZEB」や建築環境総合性能評価システム(CASBEE)のA ランクを取得している。
2~3階は屋内化した車路とトラックバースを低床倉庫として活用できる仕様とし、ドックレベラーやパワーゲート対応の高床倉庫と入出庫作業効率に配慮した低床倉庫を併設。多様なニーズに対応できる施設計画を採用した。
柔らかな照明と洗練された素材で利用者を迎え入れるエントランス空間や、地球・天体をイメージした円形モチーフを天井に設置したラウンジ、パウダーコーナーを備えたトイレなど、利用者がモチベーション高くパフォーマンスを発揮できる空間を提供。各所サイン計画に配慮し、画一的になりがちな事務所・倉庫空間にリズムとエリア誘導機能を提供するよう努めている。
大阪中央環状線や阪神高速東大阪線など主要道路の結節点のエリアに位置し、隣接する大阪市に加えて大阪府全域への広域配送に強みを持つ。大阪メトロ中央線と直結する近鉄けいはんな線吉田駅から徒歩15 分で、入居するテナント企業にとっても労働力確保などで利便性が高いとみている。
エントランス
西側の施設外観
ラウンジ
(藤原秀行)