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【動画】プロに見せたい物流拠点(特別編)シップヘルスケアホールディングス

【動画】プロに見せたい物流拠点(特別編)シップヘルスケアホールディングス

小西医療器・大阪ソリューションセンター、オープンイノベーションで自動化・省人化を徹底

医療総合サービスを手掛けるシップヘルスケアホールディングス(HD)傘下で、医療機関にマスクやガーゼなどの医療材料と呼ばれる消耗品を供給する「メディカルサプライ事業」を担う小西医療器(大阪市)は今年3月、大阪府門真市で新たな物流拠点「大阪ソリューションセンター」(大阪SC)の運用を開始、6月から本格稼働に入った。

大阪SCは物流現場の人手不足に対応し、自動化・省人化を徹底的に進めるため、オープンイノベーションの場として多数のメーカーが集結したのが最大の特徴だ。無人搬送ロボット(AGV)や自動倉庫、最新のモータローラなどの自動物流設備に加え、RFID技術を駆使した医療材料管理などを駆使。シップヘルスケアHDが打ち出している次世代型物流「Smart Medical Solution(スマートメディカルソリューション)」を体現している。

労働人口減少に直面する物流業界が持続可能性を確立するための1つの有力な解になりそうな存在だ。プロに見せたい物流施設の特別編として紹介する。

※今年4月にメディアへ公開した際の情報を基にしているため、現在は運用などが変更になっている可能性があります。あらかじめご承知おきください。


大阪SCの外観(シップヘルスケアHD提供)


庫内の概要

8社の技術を結集、自動倉庫やロボット搬送など導入

大阪SCは昨年12月に竣工した。地上5階建て(倉庫部分は4階まで)、延べ床面積は1万253平方メートル。総投資額は約40億円で、1階が荷受け・出荷エリア、2~3階が小分け・検品・出荷エリア、4階がピッキングエリアとなっている。約2万5000種類の医療材料を取り扱うことを想定、設計している。

オープンイノベーションに参加したのは帝人や日立製作所、凸版印刷、伊藤電機、イシダ、イトーキ、サトーヘルスケア、ダイオーエンジニアリングの計8社。庫内のさまざまなシーンに先端技術を持ち寄り、在庫管理の効率化や出荷の迅速化を図っている。

最大の特色が、RFIDを取り入れた高精度の在庫管理機能を持たせた点だ。入荷した医療材料にRFIDを自動貼付。在庫を常時監視し、欠品リスクの極小化を果たしている。

出荷には高性能の重量検品・自動梱包・RFIDタグ貼付機を活用。ばんそうこう1枚の単位で正確に計量し、ピッキングした数量がオーダーと合致しているかどうかを自動的に判断、間違いがなければ梱包し、出荷ゾーンに送っている。各エリアの間はローラーが自ら駆動する伊藤電機の最新コンベヤシステムでつないでおり、医療材料の迅速な出荷を支えている。総延長は500メートルを超える。


段ボールで入荷時にロボットでRFIDを自動貼付


高性能の重量検品・自動梱包・RFIDタグ貼付機


小分けにして梱包、出荷エリアに送る



最新コンベヤシステム

ピッキングは出荷頻度に応じて処理方法を設定している。高頻度のものは日立製作所の自動倉庫システムに格納の上、同じく日立製作所のAGV(無人搬送ロボット)「Racrew(ラックルー)」で出荷する医療材料が入った棚を持ち上げ、作業エリアまで運んでいる。


Racrewが医療材料を収めた棚を持ち上げて運搬するエリア


自動倉庫

出荷頻度が中程度のものはRFIDタグを自動で読み取り、在庫の数や位置を常時正確に管理できる帝人製「レコピック」の棚にフリーロケーションで配置している。低頻度のものは、ピッキングにGROUNDとダイオーエンジニアリングが連携して開発した協働型ロボット「PEER SpeeMa+(ピア スピーマプラス)」を採用。ロボットがスタッフを在庫のある棚まで誘導し、RFIDの情報を自動で読み取る。



レコピックの棚。ケースのRFIDの情報を自動で読み取っている


協働型ロボット「PEER SpeeMa+」


医療材料の1個ずつに出荷用のタグを貼付

新型コロナウイルスの感染拡大が続いている状況を考慮し、1階の入荷エリアには抗ウイルス薬剤噴霧システムを設置。医療材料を収めた段ボール1箱ずつに液剤を噴き掛け、庫内を清潔な状態に保てるよう努めている。


抗ウイルス薬剤噴霧システム

(藤原秀行)

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