作業とスペース利用を効率化、従業員の移動時間45%以上短縮
著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイグループで半導体・電子部品商社の米マウザー・エレクトロニクスは9月22日、自社のグローバル物流センターに垂直リフトモジュール(VLM)を導入したと発表した。
9月15日時点で102台のVLMを採用。同社は西半球の企業では最多、世界全体でも4番目に多いVLM保有数と説明している。
グローバル物流センターは、ダラス・フォートワースメトロプレックスの同社本部の約32ヘクタールに及ぶ敷地内に位置し、1100を超えるメーカーブランドの110万以上のSKU製品を取り扱っている。毎週何万件レベルの注文を処理し、その大半を15分以内に対応する一方、顧客サービスにも注力している。
VLMは部品を保管する棚と巨大な縦型ファイリングキャビネットを備え、自動エレベーターで部品を従業員のいる作業場へスピーディーに届ける。作業効率と床面積のスペース効率を向上させ、従業員の移動時間を45%以上短縮できるという。
さらに、マウザーの物流センターでは複数のUltipackおよびI-Pack機を展開。出荷品のシーリングやラベリングのための高度な自動化システムで、1分間に最大14件の注文を処理することが可能。OPEX Perfect PickシステムやAutoStoreシステムも導入、注文の処理・ピッキング・梱包・出荷にかかる時間短縮を図っている。
VLMの活用イメージ(マウザー・エレクトロニクス提供)
(藤原秀行)