日本GLP・帖佐社長、マルチ型物流施設で冷凍・冷蔵対応拡充を表明

日本GLP・帖佐社長、マルチ型物流施設で冷凍・冷蔵対応拡充を表明

データセンター開発にも積極姿勢

日本GLPの帖佐義之社長は9月24日、神奈川県相模原市で大規模なマルチテナント型物流施設「GLP ALFALINK相模原1」が完成したのに併せて、現地で記者会見した。

帖佐社長は「相模原1」でテナントの要望を踏まえ、日本GLPが主導して入居エリアに冷凍・冷蔵設備を導入したことに言及。「これまでにも躯体部分に断熱処理を施すなど、建物面で対応はしてきた。今回は冷凍・冷蔵設備もセットで用意し、ご提供することで一歩踏み込んだ取り組みを開始した」と説明した。

その上で、冷凍食品のニーズが伸びていることなどを踏まえ「お客様の要望があるなしにかかわらず、ある一定の冷凍・冷蔵対応ができる施設を造っていくことを展開していきたい」と語り、マルチテナント型物流施設で冷凍・冷蔵対応を拡充していく方針を表明した。

帖佐社長はまた、近年ニーズが拡大しているデータセンターについて「これまでの物流施設開発事業の経験、知見がかなり生かせるセクターだと考えている。本格的に取り組んでいきたい」と強い意欲を見せた。

併せて、「相模原1」に関し「施設で働く人のみならず、地域の方々にも普段から利用いただける共用の機能をたくさん設ける。交流の機会を作っていきたい。 地域の方々と連携したイベントなどを展開していく」と解説。先進機能を持つ大規模な物流施設を同一エリアで複数開発する独自プロジェクト「ALFALINK」(アルファリンク)の基本的な機能として、今後も地域との共生を重視していく方針を明言した。


会見する帖佐社長


会見後の撮影に応じる(左から)ギオンの祇園義久会長、西濃運輸の中田晃取締役、日本GLPの帖佐社長、佐川急便の広瀬禎幸東京本社営業部長

(藤原秀行)
 

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