長崎・五島市、ドローンの物流など使用時の運航管理システムに関する実証実験を実施

長崎・五島市、ドローンの物流など使用時の運航管理システムに関する実証実験を実施

安全に使えるか検証、有人ヘリコプターとの衝突回避も

長崎県五島市は10月21日、ドローンの運航管理システムに関する実証実験を同市内で行うと発表した。1回目は10月4〜8日に実施済みで、2回目を10月25〜28日に展開する予定。

五島市では2018年からドローンを物流などに活用することを目指し、取り組みを進めている。同一の空域内で複数のドローンが衝突せず、安全に飛行できるようにする運航管理システムの確立を図る。

実証実験は同市のほか、KDDIやパーソルプロセス&テクノロジーが国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から受託した「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト/地域特性・拡張性を考慮した運航管理システムの実証事業」に基づいて実施する。

実験は任意団体「NEDO DRESS五島コンソーシアム」が担う。同市のほか、そらや、豊田通商、オプティム、kiipl&nap、NTTデータ九州で構成している。

運航管理システムは飛行計画の登録申請、申請された計画の承認・否認、飛行中の機体の位置情報表示、飛行中の機体同士が接近した場合のアラートの発出などさまざまな機能を搭載。実験では物流、海難事故時の捜索、農地の作付け、海に浮かぶごみの調査の4つの用途ごとに、各機能がうまく作動するかどうかなどを見極める。

さらには学校法人ヒラタ学園、ウェザーニューズの協力を得て、地域を飛行する医療用有人ヘリコプター(ドクターヘリ)などの情報を運航管理システム上で表示し、有人機との衝突を回避する行動を取れるかどうかも検証する。


五島市福江島から望む福江港周辺(同市提供)

(藤原秀行)

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