将来の給油量増加や災害時の継続操業に対応
成田国際空港は11月1日、千葉港頭石油ターミナルで、空港の機能強化による将来の給油量増加への対応や、大規模地震などの災害時における継続操業を目的として整備してきた6000トン級タンカーが着桟可能な桟橋が完成、供用を開始すると発表した。
同ターミナルは、同空港で使用される航空燃料のパイプライン輸送の出発点で、国内製油所から航空燃料を受け入れている。
新しい桟橋は、東日本大震災の発生を受け、災害に対して強靭な施設を整備することを目的に、構想から約10年の歳月をかけて完成した。護岸の耐震補強で直下型の大地震発生時でも継続的な運用が可能。
地震以外にも波風の影響を受けにくい千葉港内港で大型タンカー用桟橋を整備し、天候に左右されずに着桟できるようにした。タンカーからの荷揚げ時間を短縮する「2系統同時揚油方式」を採用、桟橋の稼働率向上も実現した。
同ターミナルの揚油能力は従来の約1・4倍の年間900万キロリットルまで増強された。今後の成田空港の機能強化による航空需要の増加にも対応する。
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)