リクルートのジョブズリサーチセンター調査、前年同月比で7カ月連続プラス
リクルートは11月15日、調査研究機関のジョブズリサーチセンター(JBRC)が取りまとめた今年10月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」結果を公表した。
3大都市圏の平均時給は前年同月比15円(1・3%)増加し1103円だった。9月に続いて2カ月連続で2006年1月の調査開始以来、過去最高を更新した。
職種別でも、販売・サービス系、フード系、製造・物流・清掃系で過去最高、事務系で過去最高タイを記録した。
JBRCは「10月の最低賃金改定により、最低賃金に近い時給帯の職種で新規求人の時給が引き上げられたことに加え、9月末の全国的な(新型コロナウイルス幹線拡大に伴う)緊急事態宣言の解除により行動制限が緩和されたことに伴い、フード系職種を中心に人材需要が増えたことも時給上昇の一因と考えられる」と説明している。
製造・物流・清掃系の3大都市圏平均を見ると、10月は1104円で、前年同月から19円(1・8%)増加した。前年同月よりプラスとなるのは今年4月から7カ月連続。人手不足やeコマースの普及促進による荷物の取り扱い増が影響しているようだ。
職種のうち物流系では「物流作業」が20円(1・8%)増の1120円、「ドライバー・配送・デリバリー」も20円(1・8%)増の1112円、「構内作業(フォークリフト等オペレーター)」は変わらずの1274円だった。
(藤原秀行)