愛知県の飛行実証実験に参加、課題と必要な育成期間など整理
ドローン関連の人材育成・環境整備を手がけるスカイピークは11月25日、愛知県の「東三河ドローン・リバー構想推進協議会」が手掛けた「災害時状況把握及び物流実証実験」に参画したと発表した。
実験は11月3日に実施。地域企業へ自動航行を前提としたドローンの専門教育プログラムを提供するとともに、ドローンが人口密集地上空を補助者なしで自律飛行できるようにする「レベル4」飛行実現に向けて求められる人材育成のスキルセットを検証した。
実験は今年3月に続き、次世代人材の育成輩出に向け継続的に実施。同協議会は国土交通省登録管理団体として人材育成の観点で実証実験に参加している。
政府が2022年度にドローンの操縦ライセンス制度を新設。併せて、レベル4飛行を解禁する準備を進めており、ドローンによる物資輸送の実現に向けた期待が一層高まっている。実現には高度人材の育成が必要だが、現時点では専門的なスキルセットや教育課程を定めたものは存在していないのが課題だ。
そうした現状を踏まえ、実験は「複数機ドローン同時運航におけるポート管理・運用方法」「ドローン自動航行運用に必要なスキルセット」「協議会推薦企業と連携した自動航行を前提とした地域人材育成」に焦点を当てて実施した。
スカイピークは新たなドローンの航空管制システムの確立と人材育成を進める上での課題と必要な育成期間・教育課程・方法について整理を進め、高度人材の育成輩出につなげるとともに地域経済の活性化を推進する。
左図:会員企業との飛行前のブリーフィングの様子、右図:会員企業作成ドローンポートと物流配送Box
(画像はスカイピーク提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)