パスコ、幹線輸送もカバー可能なTMSの提供を22年5月開始へ

パスコ、幹線輸送もカバー可能なTMSの提供を22年5月開始へ

関係企業や部署とも情報を迅速に共有、24年の「働き方改革」適用に対応

パスコは12月1日、従来のTMS(輸配送管理システム)の機能を拡充した「LogiSTAR Geospatial LINKS」の提供を2022年5月に始めるとた。

運送業やトラックなど「車両運転業務」に関して猶予されていた「働き方改革関連法」が2024年に適用され、事業者はトラックドライバーらの時間外労働時間の規制強化、正規・非正規社員の同一労働・同一賃金、月60時間を超える時間外労働の割増賃金引き上げといった法定事項に対応することを迫られる。

物流業務の効率化の1つとして様々なシステムが提供され、DX化を推進する動きが活発化しているが、TMSの多くはラストワンマイルの部分に特化したものが多く、上流部の長距離輸送をカバーできていないなどの課題があった。同社が新たに提供する物流ソリューションはこうした課題を解決するため、中長距離の幹線輸送も効率化の対象とするほか、関係企業や部署とも情報を迅速に共有できるようにするなど、輸配送業務全体を最適化することを重視している。

「LogiSTAR Geospatial LINKS」の概要は以下の通り(プレスリリースより引用、一部編集部で修正)。

中長距離の基幹輸送を支援する「Line」
・クロスドック・地場集荷配送へのオーダー受け渡しにも対応
・陸送以外の輸送を考慮した「ダイアグラム機能」を利用し、モーダルシフトの対応も実現可能
・求貨求車(クローズドマッチング)機能を強化し、グループ内での車両リソースを有効活用

ラストワンマイルまでの地場配送を支援する「Local」
・配車マンの知見をプログラム化する『プログラム配車』で現場のノウハウを配車結果に反映
・配車担当者ごとに画面のカスタマイズが可能、使い勝手の良いインターフェースを実現
・OMS(Order Management)連携により、『受注ありき』の配送から『車両リソースありき』の配送へ

ドライバーのステータスを管理する「Status」
・配送計画と動態管理の2つのサービス連携で、よりスムーズな情報連携と予実管理を実現
・用途に応じたマルチな動態管理サービスを提供することが可能
・スマートフォンやGPS車載機など様々なデバイスからステータスの取得が可能

関係企業や部署の相互連携にむけ情報共有する「Eyes」
・クラウド上で、必要な人が必要なタイミングで必要な情報をスムーズに共有することが可能
・中長距離から地場配送まですべての輸配送情報を“見える化” し、物流の全体最適化を推進
・配送ステータスを一元管理し、お客様の急な問い合わせにも対応、顧客満足度を向上

最適なルートを導き出す計算エンジン「Brain」
・一つのアルゴリズムではなく、繁忙期や閑散期など様々なシーンを想定した様々なモード/パラメータの設定が可能
・VICS統計情報や道路ネットワークデータを考慮した精度の高い配車計算ロジック
・連携APIにより、すでに導入済みの他システムとの連携検討も可能

(画像はパスコ提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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