日本周回の海底ケーブルを3年程度で敷設し「世界最先端のデジタル基盤」構築へ

日本周回の海底ケーブルを3年程度で敷設し「世界最先端のデジタル基盤」構築へ

岸田首相が所信表明演説、自動配送やドローン宅配のサービス実装目指す

岸田文雄首相は12月6日、衆参両院で所信表明演説に臨んだ。

政権発足以来、新たな成長策として繰り返し表明している、地方でデジタル技術普及を促進する「デジタル田園都市国家構想」の一環として、日本を周回する形で海底ケーブルを敷設する「デジタル田園都市スーパーハイウェイ」を今後3年程度で実現する構想を打ち出した。

大規模データセンターや光ファイバー、次世代高速通信規格の5Gと組み合わせて、日本のどこにいても高速大容量のデジタルサービスを利用できるようにする考え。岸田主要は「世界最先端のデジタル基盤の上で、自動配送やドローン宅配、遠隔医療、教育、防災、リモートワーク、スマート農業などのサービスを実装していく」と強調した。

また、行政業務などのデジタル化促進に向け、関係閣僚や有識者から成る「デジタル臨時行政調査会」で来春をめどに関係規制の一括見直しの方針をまとめることを重ねて表明した。

経済の側面で国や国民をさまざまな脅威から守る「経済安全保障」の実現へ、半導体製造拠点の国内立地を推進するための法案を同日召集の臨時国会に提出する方針を明言。サプライチェーン強靭化などを担保するための法案を2022年の通常国会に出すことを目指す意向をあらためて示した。


所信表明演説に臨む岸田首相(首相官邸ホームページより引用)

(藤原秀行)

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