人口増継続見込み、ロジスティクス・農業分野に照準
商船三井は12月10日、KiliMOL(キリモル)、Double Feather Partners(ダブルフェザーパートナーズ、DFP)の2社と、アフリカ各国のロジスティクス・農業分野に照準を合わせた新規事業創出を目的として協業する旨の覚書を締結したと発表した。
キリモルは商船三井の社員提案制度から生まれた「越境ECサイトを活用したアフリカへの農機輸出事業」の運営会社。現在はケニアへの需要開拓に注力しており、商船三井の自動車船を活用の上、農機を輸送し、現地到着後は自社トラックで陸送する事業を手掛けている。
DFPは日本とアフリカに拠点を置き、日本企業のアフリカにおける戦略コンサルティングや市場調査、ベンチャー投資などを展開している。
DFPとの協業で広がる様々な分野のアフリカ企業とのネットワークを通じて、キリモルに加えて商船三井グループ全体がアフリカで新規事業の創出を目指すことが可能となるとみている。アフリカは今後も人口増加が続くと見込まれていることから、商船三井グループとして農機販売にとどまらず、ロジスティクス・農業分野における新規事業への参入を通じて、現地のフードバリューチェーン構築に貢献し、アフリカの貧困問題の解決にもつなげたい考え。
(ロジビズ・オンライン編集部)