ローカル5G使いAGVの安全な自動運行制御を実現

ローカル5G使いAGVの安全な自動運行制御を実現

コニカミノルタとNECが共同開発、障害物検知し迂回距離短縮

コニカミノルタと日本電気(NEC)は1月17日、次世代高速通信規格のローカル5Gを用いたAGV(無人搬送ロボット)の高効率自動制御システムを共同で開発したと発表した。

コニカミノルタの画像AIとNECの自律移動ロボット管制制御ソフトウエア「NEC マルチロボットコントローラ(MRC)」を組み合わせ、離れた場所から障害物を検知して迂回距離を短縮できるのが特徴。

 
 

コニカミノルタのAI処理の技術群「FORXAI(フォーサイ) Imaging AI」の一つ、物体検出アルゴリズムを使い、AGVに搭載したカメラの画像から数メートル離れた場所にある障害物を検知。レーザーレーダーを用いた一般的な制御システムと比べて、AGVの効率的な迂回制御が可能になる。

また、AGVに搭載したカメラで進行方向の視野を確保するため、固定して設置したカメラを使う場合に課題となる死角を解消し、より安全な走行を実現する。

両社は今後、ローカル5Gの環境下で多数のAGVをMRCで集中制御し、「未来ファクトリー」で想定している数百台のAGVが同時に稼働する状況でも大容量・低遅延通信による安全な自動運行制御を目指す。


自動制御のイメージ(両社プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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