コロナ禍で旅客便運休・減便、19年比は2.1倍に
成田空港の運営会社、成田国際空港株式会社が1月27日公表した2021年暦年の空港運用状況によると、国際線貨物便の発着回数は前年比37%増の5万961回だった。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う旅客便の運休・減便で貨物スペースが減ったことや、国際海上貨物輸送の混乱で航空輸送に荷物が流入したことから、臨時便が多数運航されたのが追い風となった。暦年ベースでは過去最高を更新した。
コロナ禍前の19年との比較でも2.1倍と好調だった。
国際航空貨物量も32%増の259万1255トンで、やはり暦年ベースの過去最高を記録した。北米などの自動車需要回復、世界的な半導体不足に伴う半導体製造能力増強が貨物量を下支えしたほか、コロナワクチン輸送の需要もあり、やはり過去最高を達成した。19年との比較でも27%増えた。
21年12月の単月でも、国際線貨物便の発着回数は10%増の4654回と12月の過去最高に達し、21カ月連続で過去最高値を更新した。国際航空貨物量も14%増の23万6000トンだった。
(藤原秀行)