グループの機能集約、日本やASEANの需要取り込み図る
日立製作所は1月27日、工場や倉庫の自動化を担う新会社「日立オートメーション」(東京都千代田区外神田)を今年4月1日付で設立すると発表した。
日立子会社の日立産機システムが手掛ける製造業向けの組み立て・搬送ラインのロボティクスSI事業を、日立産機子会社で自動車を中心とし同事業を担うケーイーシーに移管。併せて、ケーイーシーの株式を日立の産業・流通ビジネスユニットに移し、社名も変更する。
グループ各社が担うロボット関連技術やノウハウを集結し、工場や倉庫の自動化をより強力に後押ししていくのが狙い。
新会社は2022年度に売上高100億円を目指す。日本に加えてASEAN(東南アジア諸国連合)でも工場や倉庫の自動化需要を着実に取り込んでいきたい考えだ。
日立が19年に買収した米生産システム大手のJRオートメーションテクノロジーズや21年に買収した物流業界など向けロボット開発のKyotoRoboticsとも連携することを想定している。
工場自動化のイメージ(日立製作所プレスリリースより引用)
(藤原秀行)