求車登録件数は12カ月続けて増加、回復傾向鮮明
全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会が2月1日発表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、1月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比34.8%増の10万8535だった。
2019年5月以来、21年1月末まで前年水準を割り込んできた後は、同2月から12カ月続けてプラスを記録した。
新型コロナウイルスの感染拡大で激減してからの回復傾向が鮮明となっている。ただ、情報件数自体はコロナ禍が本格化する前の19年1月(13万7517)には届かなかった。
コロナの変異型「オミクロン型」の感染が国内で急速に広がり続けており、先行きには依然、不透明さがぬぐえない。
19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップして件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因。20年以降の件数激減はコロナ禍による国内外の経済情勢悪化が響いた。
一方、1月の求車成約件数は3.4%減の2万1672で、4カ月続けてマイナスを記録した。
1月の成約運賃指数(10年4月=100)は121で、前月からは7ポイント下落した半面、前年同月からは2ポイントそれぞれ上昇した。指数が下がったのは前月比ベースで3カ月ぶり。前年同月比では7カ月連続プラスとなった。
(藤原秀行)