日本化薬、産業用ドローン向け緊急パラシュートシステムの販売を開始

日本化薬、産業用ドローン向け緊急パラシュートシステムの販売を開始

落下検知すると自動で作動、安全に降下

日本化薬は2月15日、産業用ドローン向け緊急パラシュートシステム「PARASAFE」の販売を開始したと発表した。

ドローンの落下を検知すると火工品を遠隔的に作動させ、瞬時にパラシュートを展開。安全にドローンを降下させる。


中型物流用ドローンでの利用例

同社はエアバッグやシートベルト用のガス発生装置など自動車用安全部品の開発・製造・販売をグローバルで展開。事業で培った火工品技術を応用してPARASAFEを開発した。日本国内での意匠登録済みで特許を出願中。

パラシュートを使用することで使わない場合と比べ、落下速度を6分の1以下に抑えられることを実証実験(機体重量9キログラム、投下高度35メートル)で確認したという。


PARASAFE PS CA12-01

※以下、プレスリリースより引用修正)

万が一の際の想定利用シーン

・空撮ドローン:被写体やドローン本体を保護
・物流ドローン:ドローンに搭載された荷主の荷物を保護
・点検ドローン:点検対象物近辺の道路や施設への落下衝撃をやわらげ、二次災害を軽減
・測量ドローン:ドローンに搭載された高額なレーザー機器などを保護

仕様の概要

型式 PS CA12-01
適用重量 最大飛行総重量25kg
外形寸法 Φ130×H154mm
本体重量 930g (パラシュートデバイス) / 120g (トリガーデバイス)
パラシュート面積 11㎡
降下速度(理論値) 6m/s (総重量25kgでの使用時)
展開高度 30m〜150m

※現在15kg、50kg、150kgドローンに適用する製品を開発中。

(画像は日本化薬提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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