野村不動産、埼玉の上尾と新座で「カテゴリーマルチ型」物流施設2棟が竣工

野村不動産、埼玉の上尾と新座で「カテゴリーマルチ型」物流施設2棟が竣工

日本ロジテムと関通が各1棟借り

野村不動産は2月17日、埼玉県で開発を進めてきた物流施設「Landport(ランドポート)上尾Ⅰ」(上尾市)と「Landport新座」(新座市)がいずれも竣工したと発表した。

2棟ともターゲットとしているテナント企業の業種特有のオペレーションに対応した仕様を施設の一部もしくは全体に盛り込むと同時に、将来のテナント入れ替わりに備えて汎用性も持たせている「カテゴリーマルチ型」として建設した。

「上尾Ⅰ」は3月、「新座」は2 月下旬にそれぞれ稼働を開始する予定。「上尾Ⅰ」は日本ロジテムが1棟借りすることが確定。「新座」は関通が東京主管センターとして運営する。

「上尾Ⅰ」は地上4階建て、延べ床面積は5万6884平方メートル。本体棟で高積み保管が可能な梁下有効高 6.5メートルを確保し、保管型のニーズに対応。

「新座」は地上4階建て、延べ床面積は2万9047平方メートル。冷蔵・冷凍・常温の3温度帯に対応可能な施設設計を採用した。両物件は EC関連の荷物を取り扱う物流施設として稼働を予定している。

Landportシリーズの物流施設はトータルで24棟に達した。


「上尾Ⅰ」(上)と「新座」の外観(野村不動産提供)

「上尾Ⅰ」は首都高埼玉大宮線の与野出入口より約 7.5キロメートル、圏央道の桶川北本ICより約7.8キロメートル。都心配送と広域配送の両方に対応できる立地で、国道16号・国道17号などの主要幹線道路にも近接している。周辺はさいたま市・上尾市の住宅街が広がり、労働力確保にも強みを持つ。

1,3階にトラックが接車可能なスロープを設置。保管フロアとなる2,4階は梁下有効高6.5メートル確保し保管能力を向上させている。危険物品の保管が可能な危険物倉庫3棟(合計約227坪=約750平方メートル)も建設した。

「新座」は関通が東京主管センターとして活用する。関越自動車道の所沢IC から約2.1キロメートル、国道254号へ約600メートル、国道463号へ約1.6キロメートル。関東全域配送に加え、首都高や一般道を利用しスムーズな都内配送が可能。

2~4階に作業用空調を実装し、機能性と快適性を追求しているほか、L字バースを取り入れて高頻度入出庫にも対応できるよう工夫している。

(藤原秀行)

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