ショールームやスタジオなどの用途も想定、23年2月竣工予定
プロロジスは2月25日、東京都大田区北糀谷で都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン東京大田1」の起工式を行ったと発表した。
地上4階建て、延べ床面積は5038平方メートルを計画。2023年2月の竣工を目指す。
首都高速道路の「羽田」出入口から約9分と羽田国際空港の至近に位置。産業道路の国道131号に面している。
開発地から車で5分圏内に約8万人が居住し、約15分で品川、大井町、約30分で武蔵小杉、日吉、川崎、横浜などのエリアへ到達可能。即日配送やラストワンマイルの拠点としての活用を見込む。
完成イメージ
プロロジスは郊外エリアでの大規模物流施設と併せて、大消費地の都市部にコンパクトサイズで様々な用途に対応可能な「アーバン」シリーズの整備を進めている。既に「東京大田1」を含めて5棟が完成、もしくは開発を進めている。
全フロアをオフィスビルと物流施設としての機能性を併せ持つ設計とし、長尺物の保管、医療機器や業務用印刷機など重量物のショールーム兼配送拠点、音響・映像スタジオ、ダークストアなど、マルチユースに対応できるようにする。倉庫内に水回りの将来設置が可能で、セントラルキッチンやプロトタイプ開発拠点とデモルームの併設など、既存のオフィスや物流施設・工場の垣根を超えた新たなビジネス拠点として整備する。
最小区画は約100坪からと設定し、各階に事務所を併設。2~4階は倉庫にも空調設備を取り入れる。
1階は約840平方メートルの倉庫で、低床バースを備え、1平方メートル当たりの床荷重1.5トン、有効高さ4.5メートルを確保。上階倉庫への共用荷さばきスペースを設ける。ECフルフィルメントセンターと即日配送・ラストワンマイル配送拠点の併設に最適なスペースとする。
2階は約1200平方メートルの倉庫で、床荷重1.5トン、有効高さ3.7メートルを確保。水回りの将来設置も可能で、ショールームやセントラルキッチンなどのニーズに対応可能。事務所も倉庫と同等の床荷重1.5トンを持たせし、倉庫との一体利用も可能な汎用性のある仕様とする。
3階倉庫が約1000平方メートル、4階倉庫が約640平方メートルで、いずれも床荷重1.0トン、有効高さ3.0メートル。2階と同様、将来水回りの設置できるようにする。ルーフバルコニーを設け、入居者がリフレッシュスペースとして利用できる計画だ。
ルーフバルコニーのイメージ(いずれもプロロジスプレスリリースより引用)
(藤原秀行)