画面右下のベルマークから『プッシュ通知』受け取れます(iOSなど一部環境を除く)

トルビズオン、福岡・宗像でイオン九州と連携しドローン配送の実証実験実施

トルビズオン、福岡・宗像でイオン九州と連携しドローン配送の実証実験実施

「サービスが人の近くに移動してくる社会」の実装目指す

ドローンの安全飛行支援を手掛けるスタートアップ企業のトルビズオンは3月8日、福岡県宗像市と共同で、イオン九州の協力を得て、ドローンを用いた物流配送実証実験を行ったと発表した。

今回の実験はドローンが生活の一部として運用されることを想定し、特に住宅地の人たちに「ドローンの実用性」と「今後の運送インフラとしての可能性」を理解してもることを目的として実施した。

宗像市自由ヶ丘地区は、住宅地で坂道も多く、高齢者数(65歳以上)も継続的に増加する推計が出ている。特に日常生活必需品を買える商業施設(スーパーマーケットやコンビニエンスストア)は、主要幹線道路から離れた区域となる自由ヶ丘地区において、スーパーが不⾜している圏域をコンビニでカバーしきれていないのが実情だ。

実験は2021年10月に宗像市が別途、実証実験を行った移動販売車による「ショップモビリティ事業」から、さらに「サービスが人の近くに移動してくる社会」実現のために内容を深化。スーパーやコンビニ商圏をドローン輸送によって補完・拡大する「エアショップモビリティ事業」としての実証と、国道の近くにドローンの離発着ポートを置くことによる将来的な配送拠点機能となる可能性を評価し、事業の普及推進の両方に主眼を置いている。

将来的なドローン配送を見据え、住民から店舗に商品の注文、店舗からドローンの離陸地点への物品輸送、自律飛行ドローン(レベル2=補助者あり・目視外飛行による自律飛行)で物品輸送の一連の流れを検証した。


朝町川上空を飛行し、市道上空を飛行し、自由ヶ丘中学校へ着陸するルート

日時:2022年3月6日(日)13:00~14:00
場所:福岡県宗像市 自由ヶ丘地区
離陸場所:南西産業 資材置き場(福岡県宗像市朝町921-1)
着陸場所:宗像市立自由ヶ丘中学校グラウンド(福岡県宗像市朝町1019-4)
実験内容:食料品の配送
使用機体:DJI Matrice300RTK 改(輸送BOXを取り付け輸送用機体として改造)
搬送重量:約1kg(食料品 イオン プライベートブランド トップバリュシリーズ)
搬送距離:約1km
飛行条件:天候:晴れ
最大高度:100m


今回の実証実験で使用したDJI社製 Matrice300RTK(輸送BOXを取り付けた機体)

自由ヶ丘地区では、スーパーマーケット、コンビニエンスストアが自宅から徒歩で10〜20分以上要する場所が多く、ドローン配送を活用して将来は自家用車を使わず、自宅のすぐそばに商品が運ばれるサービスとなることが期待されている。トルビズオンは今回の実証実験を通じて、その可能性が下記の3点の実証によって実現可能なものに近付けることができたとみている。

※この項はプレスリリースより引用(一部、編集部で修正)
ドローンポートの有用性
ドローン配送のハブ空港的役割を果たすドローンポート(離着陸地点)を出発地点と商品受け取り地点にそれぞれ設置することで、安全性を担保したドローンの離陸、着陸が可能となり、小売企業の商圏拡大と、ラストワンマイル配送の可能性を実証。

買い物時間の短縮
徒歩では10分以上掛けて買い物に行く必要があった場所であっても、ドローン配送を利用することで、5分程度でドローンは出発地点から、着陸地点までを配送を完了。買い物へ行く往復の移動時間が不要となった。今後の高齢化社会における「買い物問題」を解消する手段にもなると見込まれる。車やバイクを使用しないことから、ゼロカーボンシティを目指す宗像市の目標にも沿った結果となった。

ドローンの定期航路の敷設がしやすい
物流ドローンの飛行時には、ドローンが飛行する土地の所有者の理解が重要。今回の飛行ルートはトルビズオンが提供する「sora:share」において実証実験開催地域一体の土地の登録、および飛行ルートの作成を行い、土地所有者の合意が取れた証明と、ドローン飛行時の事故に備えた保険を提供。

また、宗像市と共同で実証実験を行うことから、河川(朝町川)上空と、市道上空を飛行することが可能となり、物流において重要な定期的・定常的に利用できる「空の道」の敷設が可能となり、ドローンの定期航路の可能性も実証した。

今後は大型幹線道路の国道3号線に近い位置にドローンポートを設置したり、商品の受け取り地点を多く整備したりすることで、ドローン輸送の複線化や日常的なドローン配送実現の検討も進める。

また、小売企業や開発企業とも連携を強め、日用品や食料品の注文ができるアプリケーションを開発、注文から商品のポート輸送、ドローンによる配送までを実施することで「サービスが人の近くに移動してくる社会」の実装に近付ける。

(画像はトルビズオン提供)
(ロジビズ・オンライン編集部)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事