物流博物館で5月8日まで特別展示中、業績を紹介
物流博物館は2月5日から5月8日までの間、物流の近代化に貢献した故平原直(ひらはら・すなお)氏の没後20周年・生誕100周年を記念した特別展「『物流』のパイオニア 平原直の生涯と思想」(共催・流通経済大学、後援・日本パレット協会、流通研究者、協力・日本パレットレンタル=JPR=)を開催している。
平原氏は1902年生まれ。戦前から輸送業界に身を置き、早くから作業の機械化・合理化を提唱し続けてきた。戦後は月刊誌『荷役と機械』を38年間にわたり発行し、執筆や講演・教育活動を通じて標準パレットの制定、フォークリフトの導入・活用など荷役の近代化・物流理論の開発普及に尽力した。日本パレットレンタル創業時には会長を務めた。
戦後の変革期を経て合理化された物流発展の礎を築いた先覚者として評価され、「荷役近代化の父」とも呼ばれる。その業績は中国や韓国、台湾でも知られている。
特別展は彼が生前に残した膨大な著作の一部を紹介するともに、映像や写真なども使って歩みを回顧。ロボティクスなど大変革期を迎えている現代の物流にも生かせる教訓を広く伝えていくのが狙いだ。
期間中は有識者による講演会や関連する映画の上映、担当学芸員による展示の解説スライドトークも予定している。物流好きならマストな展示会だ。
平原直(物流博物館ウェブサイトより引用)
(藤原秀行)