継続して市場で売却
アルファレオホールディングス(HD)は3月24日、保有する乾汽船株式の大量売却に伴う保有比率の変更報告書を関東財務局に提出した。
アルファレオHDの保有比率は3月17日時点で1.20%まで低下。傘下のアルファレオへの貸し株8.13%と合計しても9.33%となり、10%の大台を割り込んだ。
乾汽船も3月24日、アルファレオHDとアルファレオの保有株式比率が10%を下回ったことを確認したと発表した。現状ではアルファレオHDとアルファレオの合計分で見ると筆頭株主になっていることは変わらないとみられる。
アルファレオHDは株式市場を通じて乾汽船株式を継続して売却している。昨年10月時点では29.99%所有していた。
アルファレオHDは乾汽船株式売却について公式には見解を出していない。ただ、アルファレオは現在、レシピ投稿・検索サイト運営のクックパッド株式を取得し続けており、その投資資金を乾汽船株式売却益から捻出しているとみられる。
アルファレオHDがアルファレオへの貸し株を除いた全ての乾汽船株を手放す公算が大きくなってきた。
(藤原秀行)