北海道開発局とヤマト運輸が実証実験結果を公表、輸送費は45%低減
北海道開発局旭川開発建設部とヤマト運輸は4月13日、昨年11月9~12日に北海道で実施した、「道の駅」を拠点とした中継輸送実証実験の結果を公表した。
実験は札幌市と枝幸町の片道約300キロメートル間を結ぶ冷凍ほたてやいくらの輸送を対象に実施。途中の道の駅を使い、中継輸送を展開した。
幹線道路沿いに立地し、休憩機能などを備えている道の駅の特性を生かして中継輸送の拠点に使うことで、トラックドライバー1人当たりの運転・拘束時間が減り、長時間運転の発生を回避するなど労働環境の改善を確認。2024年4月に始まるトラックドライバーの新たな時間外労働時間の上限規制内に収めることができた。
また、運転・拘束時間の短縮で人件費とトラックの燃料費、高速道路料金などを合わせた輸送費用を約45%低減。トラックからのCO2排出量も約50%軽減できたという。
(藤原秀行)